2021年マイベストソング15(前哨戦)
久しぶりの投稿となります!
嵐の活休後もミーハー心で様々な界隈に足を突っ込み相変わらずカオスな状況になっている当アカウントですが、
今回は2021年のマイベストソングをまとめていきます!
日々仕事に追われる毎日の中、
一瞬で非日常の世界に連れて行ってくれる音楽に最近はだ〜いぶ救われておりまして、
「これは毎年自分が聴いてきた音楽をまとめておきたい」と思い立ち、数年ぶりに文章を打ち込んでいるわけです。
「つか、なんで2022年もあと●日で終わる今頃、2021年のマイベストソングなんかまとめてんだよ!遅えよ!」と各所から総ツッコミを受けそうですが(すみません)
言い訳を申すと、
今年の年末年始に「2022年マイベストソング」をこれまたブログにしたいと考えておりまして、
今回はその前哨戦的立ち位置の記事になります。
(言い訳乙)
選曲の前提条件としては、
◾️2021年発売曲(なお、アルバム自体は2021年発売でもシングル発売が別の年だった場合は除外)
◾️ミーハー心で溢れた、ただの音楽大好き人間なので、(あまり)マニアックな選曲ではございません!あしからず!
◾️一応ランキング形式にしていますが、日々変動するものなので怒らないでね(誰宛て?)
15位 ずっとずっとずっと/緑黄色社会
労働の後の疲れ切った身体に染みる応援ソング。
歌詞にマッチした長屋晴子さんの凛とした力強い歌声がある一方で、メロディーを奏でるピアノやギターは非常に軽やか。このバランスの丁度良さが大好きな一曲。
気まぐれに波打つ感情が
上がる下がる下がる上がる
このうちのどれが本物か
分かってるんでしょ、ねえ
問いただすまでも、ない
一生の付き合いだなんて言って
可愛がってくんだ ずっと
明日に希望はないや
それでもそれなりに愛しているよ世界
やり残しているあれやこれを
まだ何一つ見離せない
14位 Over The Moon(feat.Sagiri Sol)/VivaOla
一目惚れ曲。
聴いてるだけでいつもの自室がなんとなく洒落た雰囲気になった錯覚に陥る。
ちなみにVivaOlaさん、バークリー音楽大学出身、日米韓にバックグラウンドを持つ新生R&Bシンガーソングライターだそうで、新たな若い才能にワクワクしております。
13位 Trepanation/millennium parade&Fryday Night Plans
millennium parade - Trepanation - YouTube
(※MVは集合体恐怖症の方は注意です。)
冒頭のドリル音から度肝を抜かれるこの曲。
「Trepanation」は穿頭術(せんとうじゅつ)という、頭皮を切開して頭蓋骨に穴を開ける治療法の一種を意味する言葉、らしいですが、狂気と心地よさ溢れるこの曲の魅力はなかなか言語化できないのでとにかく聴いて感じてください。(放棄)
12位 I Love You/くるり
やれそうでむりそうな仕事ばっかり
やれそうでむりそうなやつらばっかり
タイトルの「I Love You」に反した冒頭のフレーズに完全に引き込まれてしまった一曲。
伸び切った雑草 子供達の匂い
心配性な君のことを思い出す
何かが誰かに動かされても 焦るな
その決定項は誰の気持ちよ
杯になる灰になれI Love You
護らなきゃいけない何かのために戦っているのだろうか。
行間のある詩から、現代に数多といそうなこの曲の主人公に、思わず想いを馳せてしまう、そんな一曲。
最後まで上がりきらない温度の低い曲調も非常に心地良いです。
11位 BOY/King Gnu
節々から感じられるジャズのエッセンスと、間奏の常田さんらしい歪んだギターソロが至高。MVもとっても素敵。
ちなみに、詳しい音楽理論解説は下記の動画がオススメです。(ただ、ドミナント(不安定)成分、セブンス、カノン進行くらいしか用語分からなかった…もっと中高で音楽理論の授業真面目に聞けばよかった…(後悔))
BOY / King Gnu の冒頭部分がセンスありすぎでヤバい件~ロックな曲調に垣間見えるジャジーなアプローチ~【コード進行・音楽理論の解説】 - YouTube
10位 ペンディング・マシーン/Official髭男dism
2021年発売「Editorial」の中でダントツ好きなアルバム曲で、思わず身体が揺れてしまうアップテンポなファンクチューン。ノリノリ要素満載の曲調とは裏腹に、歌詞にはシビアな現代人の本音が記されていていちいち共感がヤバイです。なんともvo.藤原さんらしい韻踏みの応酬も楽しい一曲。
Wifi環境がないどこかへ行きたい
熱くなったこの額冷ますタイムを下さい
返答に困窮するメッセージやお誘い
強いられる和気藹々
おまけに暗いニュースだなんて冗談じゃない
誰かの憂いを肩代わりできるほど
健康じゃない打ち勝てない
ならばそう離れていよう
流行りもライフハックも知らないでいよう
病まないためにも
てか、さっきから歌詞を見てると現代日本人、だいぶ疲れてる…(というか、これらを選曲してる私がだいぶ疲れてる笑)
9位 死神/米津玄師
私が好きな形態の米津玄師です、ありがとう。
ハチ時代「結ンデ開イテ羅刹ト骸」のあまりの気味の悪さ、中毒性に当時中学生だった私は夢中になった訳ですが、やはり米津さんが作る日本特有の気味の悪さが滲み出る(でもどこか美しく色気のある)楽曲が大好きです。(「Flamingo」は至高ですしね)
ハチ MV「結ンデ開イテ羅刹ト骸」HACHI / Musunde Hiraite Rasetsu to Mukuro - YouTube
米津玄師 - Flamingo / Kenshi Yonezu - YouTube
古典落語「死神」を米津流で3分以内の楽曲にしてしまうところが流石。
ちなみに、落語家林家木久蔵さんがわかりやすく話のあらすじを解説してくれている下記動画がオススメです。
米津玄師、新曲の「死神」を林家木久蔵が解説!【落語】 - YouTube
8位 獣の理/東京事変
初見で「The東京事変〜!作曲誰?亀田誠治?………やっぱり亀田誠治〜!好き〜!」と興奮が抑えられなかった楽曲。
亀田さんの落ち着いたベースと、林檎さんの素直な歌声が重なり合って、聴いている自分が真綿に包まれている気分になってきます。
全盛期到来 体験している未来が
熱心に誘うが
やっとちょうど時間の真ん中を掴む瞬間
緊張感 今は僕の番
このメロディーにはこの言葉しかないのだろう、という音のハマり具合がとても気持ちのいい一曲です。
7位 名前を呼ぶよ/SUPER BEAVER
近ごろ、歌い手が真っ直ぐなメッセージを熱く伝えようとする楽曲が減ってきた中で、渋谷さんの全力で実直な歌声に胸を打たれてしまった一曲。
今さら馬鹿みたいなこと言うけど
巡り合うことはやっぱりすごいね
知らないことがほとんどの世界で
互いに名前を呼び合っているなんて
名前を呼ぶよ 名前を呼ぶよ
あなたの意味を 僕らの意味を
名前を呼んでよ 会いに行くよ
命の意味だ 僕らの意味だ
普段小っ恥ずかしくて言えないようなことを、真っ直ぐ歌にできるに足る説得力のある歌声だと感じました。いい曲だ〜。
6位 Sticker/NCT127
K-POPというと、どうしても精巧なダンスやMVの強烈なビジュアルに気を取られがちになるのですが、初見でこのサウンドの尖り具合はヤベぇ!となった一曲。(重めな感じはなんともSMエンタらしい)
冒頭のエスニック調の笛の音から始まり、かと思いきやギュンギュン歪んだ電子音が鳴り、かと思いきやマイナー調のピアノが後ろで冷たく奏でられ、かと思いきや高速パーカッションとストリングス、そこにラップとメロディアスなコーラスがどんどん重なり合っていくという、変態楽曲。(褒めてます)
不協和音好きにはもうたまらないですね。
とんでもないタイトルになっているわけですが年末の歌番組でこの曲を歌っている桑田さんが良すぎて、パフォーマンス後、「上手すぎる…!」と気づいたらテレビの前で拍手を送っておりました。
決してひとりぼっちで生きてるんじゃない
必ず明日はやってくるんだろう
命がけで今日も生きてるんだよ
心は土砂降り雨ん中
まるでコブラツイストを喰らったみたいに
悲しい色の空
I can't get you out of my mind
思い通りにいかない恋愛や人生を桑田さんが歌うと、何故かそこには多幸感が溢れていて、聴いてるとなんだか泣けてきます。
本当、桑田佳祐、歌が上手すぎる(あたり前田のクラッカー)
4位 紫の夜を越えて/スピッツ
発売当時100円ショップで買い物をしていた際、有線から流れてきて思わず聴き入ってしまった楽曲。
君が話してた 美しい惑星は
この頃僕もイメージできるのさ
本当にあるのかも
いつも寂しがり 時に消えたがり
画面の向こうの快楽
匂いのない正義 その先に
紫の夜を越えてこう いくつも光の粒
僕らも小さな ひとつずつ
なぐさめで崩れるほどの
ギリギリをくぐり抜けて
一緒にいて欲しい ありがちで特別な夜
混沌とした世の中に生きる人たちに優しく寄り添うこの歌詞が、草野さんの歌声の力でスッと、なんの澱みもなく、胸の中に流れ込んでくる感じがします。
本当、いい曲。
細胞が好きだと言っている楽曲。
毎度イントロが好き過ぎてなかなか先に進めなくなるわけですが、
Aメロ-Bメロの展開の仕方から、サビ最後の「野に咲くユニバーーース」の突き抜け方まで、終始気持ち良過ぎるこの曲。個人的には楢ちゃんのベースラインが気持ち良過ぎて思わず縦揺れしちゃいます。(さっきから気持ち良いしか言ってない)
ラスサビなんてD5(高いレの音)を地声でいっていて、毎度さらっと高音をかましてくる藤原さんに度肝を抜かれます。
未来はこうとか理想はこうとか
心に土足で来た侵略者は
正義だとか君のためだとか
銃を片手に身勝手な愛を叫んだ
映画『ドラえもん のび太の宇宙小戦争』の世界観に合わせつつ、多くの人に共感を与える歌詞も大好きです。
2位 旅路/藤井 風
細胞が好きだと言っている楽曲part2。
どこか懐かしさを感じさせるサウンドと、藤井風ならではのグルーブ感に、一聴で心奪われた曲。
あの日のことは 忘れてね
幼過ぎて知らなかった
恥ずかしくて 消えたいけど
もう大丈夫 旅路は続く
聴いているだけで、人間それぞれが持つ原風景のようなものが心に浮かんでくる気がします。
心の奥底ではいつも 永遠を求めています
あー果てしないと思ってた
ものがここにはないけど
目にしてきた 手に触れてきた
全てに意味はあるから
人生山あり谷あり、いつか終わりが来るわけで、人間誰しも何か失ったり、とてつもない寂しさに襲われたりすることがあるのでしょうが、この曲にはその全てを包み込む温かさが溢れていて、人生の折々に聞き返したいと思わせる力があると思います。
藤井風の故郷、岡山県里庄町で撮影されたMVも何度も見返したくなる素敵な作品に仕上がっていると思います。
1位 One Last Kiss/宇多田ヒカル
最初の一音から最後の一音まで無駄がなく、音楽素人の自分がこの曲の良さを言語化するのが不粋に思えてくるほど、終始美しい楽曲。
初めてのルーブルは
なんてことはなかったわ
私だけのモナリザ
とっくに出会ってたから
まず冒頭のこの歌詞で完全に持っていかれますし(何で思いつくんだろう…)、
"忘れられない人"が連呼される辺りから『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の物語ともリンクし始めて胸が苦しくなります。
もう分かっているよ この世の終わりでも
年をとっても 忘れられない人
最後の終わらせ方まで完璧なこの曲を2021年マイベストソング第1位とさせていただきました。
吹いていった風の後を
追いかけた 眩しい午後
あと、近年の宇多田ヒカルの楽曲って、スピーカーで聴こうが、スマホのイヤホンで聴こうが、カーステで聴こうが、どれも変わりなく立体感のあるサウンドになっていて、宇多田さんやミキシングしている方々の音へのこだわりが凄まじいんだろうなと感じます。
今回のマイベストソング2021は下記にプレイリスト化していますので、ご興味のある方は是非チェックしてみてください。
また2022年のマイベストソングも年末年始にまとめる予定ですのでどうぞ宜しくお願いします。