嵐のダンスを手掛ける振付師をまとめてみた
はてなブログ2回目の投稿は「嵐のダンスを手掛ける振付師」について
今まで15年ちょいダンスを趣味とし、嵐のコンサートにいけばギリギリ周りに迷惑かけない程度には踊り狂ってしまう癖を持つダンスバカのわたくしが前々からまとめてみたかった嵐のダンスの振付師!今回8月26日に「Mステダンス特集2時間SP プロが選んだ振付がすごいJ-POP」があると聞きつけ、それに完全に触発された形でいま文章を打ちこんでおります…
嵐といえば、数あるジャニーズグループの中でもかなりダンスに重きを置いているグループであり、ダンスを語らなければ嵐は語れない!と、まあ個人的には思っていて、新曲が出るたび「今回はどんなダンスだろう?誰が振り付けたんだろう?」と注目する嵐ファンも少なくないと思います。またファンでなくとも嵐のコピーダンスに挑戦したことがある人はいるのでは?
今回はそんな嵐を語る上で欠かせない要素であるダンスを作る方々を曲とともに紹介し、私なりに思う特徴なんかを述べていきたいと思います!
今回紹介するのは
北村智晃 「Step and Go」「Believe」…
前田敦 「ナイスな心意気」「PIKA☆NCHI」…
屋良朝幸 「One Love」「Crazy Moon~キミ・ハ・ムテキ」…
HIDALI 「GUTS!」「愛を叫べ」…
大野智 「Bittersweet」「Zero-G」…
TADAKO 「Love so sweet」「Monster」…
の6人。(網羅はしてないです!あくまで自己満!)
・北村智晃 http://ameblo.jp/dancer-tomoaki/(「Step and Go」「Believe」「Love Rainbow」「My Answer」「Dive into the future」「Let me down」「kagero」「T.A.B.O.O」「じゃなくて」「morning light」など)
振付師・俳優として活躍されている北村智晃さん。嵐の他にもKAT-TUN「Run for you」「TRAGEDY」中丸雄一「Step by step」などのジャニーズの振付を手掛けてるようです。そしてなんといっても櫻井翔のセクシーな魅力が大爆発した伝説の「T.A.B.O.O」を振り付けたのがこの方です。櫻井担だけでなく嵐ファンみんな頭上がりませんね。
主に2008~2011年に嵐とお仕事していた北村智晃さんが手掛けるダンスで特徴的だと感じた点は
1.ゴレンジャー感
「Step and Go」「My Answer」「Love Rainbow」「Believe」
いや、なかなか説明しにくいんですけど、戦隊ヒーロー感溢れてません?見てるだけでなんかワクワクしてきません??
2.ステップで魅せる
「let me down」「Believe」「Step and Go」
「あくまで手の動きはおまけでメインはステップ」だからこそ、程よく力の抜けたさりげない恰好良さが出てますよね。割とストリートダンス*1の中でもヒップホップ*2とかハウス*3のエッセンスを多く取り入れてる気がします。「Let me down」サビ冒頭の流れるような足さばきとかかなりハウスっぽくってカッコいいんだよな…好きだな…。
椅子を使ったステップで魅了した相葉さんソロ「じゃなくて」も北村智晃さん振付。カッコ可愛くて大好きでした~!
・前田敦http://www.hip-company.jp/maeda.html(「君のために僕がいる」「時代」「a Day in Our Life」「PIKA☆NCHI」「秘密」「2001~2008年嵐コンサート振付・演出」など)
主に嵐初期の振付に携わっていた前田敦さん。V6「Change The World」トリオ・ザ・シャキーン「愛しのナポリタン」KAT-TUN「BIRTH」などジャニーズ全般の振付をしています。嵐の場合、前田敦さんが手掛けるダンスは初期楽曲への提供が多いこともあり若々しさで溢れてます。
犯罪級の可愛さでファンの心を鷲掴みにした二宮ソロ「秘密」も前田敦さん振付。当初はもっとミュージカルっぽい振りで「可愛すぎて踊れない!」と思った二宮くんが頼んでこれでもちょっとマイルドにしてもらったそう。(ちなみに前田敦さん、にのみやくんからは「あっちゃん」と呼ばれてます。)
前田敦さん振付の中でも特に若々しさ溢れるダンスが「PIKA☆NCHI」
…好き。(告白)
・屋良朝幸(「One Love」「Crazy Moon~キミ・ハ・ムテキ~」「Hip Pop Boogie」など)
はい、来ました、屋良っち。滝翼と同期で嵐と共にジャニーズJr.黄金期を過ごした戦友です。大野(MA*4繋がり)櫻井(Jr.時代シンメ)の二人とは特に関係性が強いイメージがありますね。そんな屋良くんは現在演者としてだけでなく「Endless SHOCK」をはじめとした舞台振付助手としても活躍されており、堂本光一「SNAKE」タッキー&翼「小悪魔ジュリエット」関ジャニ∞「ブリュレ」などジャニーズタレントへの振付も多く手掛けています。
屋良くんが嵐に提供してくれた振付の中でも代表作と言われているのは「One Love」と「Crazy Moon~キミ・ハ・ムテキ~」です。
この両極端なダンスを見て、改めて屋良くんは
曲のコンセプトに合わせてめっちゃ攻めてる!
って思います。
「Crazy Moon~キミ・ハ・ムテキ~」発売当時、「シングル曲なのにここまでロックダンス*5で攻めてくるのか!」と心底驚いたのを覚えてます。10周年のあのタイミングに嵐が改めてロックダンスをバチっとキメてくる姿を見て惚れ直したファン、新たに沼に落ちたファン、たくさんいたと思います。屋良くんには感謝感謝です。
一方、手話を取り入れた、まったく違った雰囲気の「One Love」のダンス。かつて「One Love」振付制作秘話について屋良くんはこう語っています。
「お客さんと一緒にできる手の振りで作ってほしいんだよね」って松潤に言われて。もともと(自分のダンスは)ジャニーズっぽい踊りをしたくないっていうところから始まっているので「それ俺がやるのか…」って最初は思いましたよ。でも、お客さんと一緒にできる手の振りで自分らしさだったらどういうふうにやるんだろうって新しい引き出しがまた一つ増えました。コンサート会場に行くとお客さんが本当に自分の作った振りを踊ってくれるのはすごく感動したので。(ZIPインタビュー)
「One Love」の振付は屋良くんにとっても一つの挑戦だったようです。またいつか、屋良くんにとっても嵐にとっても新境地となるような作品を共に作り出して欲しいものです。
・HIDAILI http://hidali.jp/ (「GATS!」「誰も知らない」「Sakura」「愛を叫べ」「心の空」「2013LOVEコン~2015ブラスト宮城までの振付・演出」など)
はいでた!HIDALI!最近の嵐のダンスというとこの方たちが浮かびます。嵐ファンの中でも一時かなり話題になりましたね。なんてったって発足時のメンバーには嵐と共にジャニーズJr.黄金期を過ごした元ジャニーズJr.梨本威温(2016年2月にHIDALIからは独立し現在は個人で活躍されています。今現在も嵐2016年シングル「復活LOVE」や「I seek」のMV演出、相葉君出演メルセデスベンツCMの振付に携わっています。)がいたから!
主に2013~2015年に嵐とお仕事していたHIDALIの作るダンスの特徴として次の2点が挙げられます。
1.誰もが知る動きを取り入れたシンプルな踊り
高校野球ドラマ「弱くても勝てます」の主題歌だった「GUTS!」ではピッチャーやバッターの動きが、
結婚情報誌「ゼクシィ」のCMソングだった「愛を叫べ」では愛のキューピットの如く矢を射る動きが取り入れられています。
誰もが一度はやったことのある動きをなるべく簡略化して踊りにしているため、ダンス初心者でも取り組みやすいものとなっています。この2曲は文化祭や結婚式の余興でもよく踊られていますよね。
2.手振りがめっちゃ多い
「誰も知らない」「Sakura」「心の空」これ全てHIDALIの振付です。(ちなみに2013年LOVEコンのCONFUSION、intergalactic、Dance in the dark~モノクロ~アクセントダンスもHIDALI作です。素晴らしいね、ありがたいね。)
「誰も知らない」冒頭の手振り連携技を見るとなぜかいつも笑っちゃう癖は直したいですけど、どの手振りもユニークで曲全体に緩急をつけてくれている気がします。というかこれらの手振り…ジャニーズ屈指の指の美しさを誇る大野智がめちゃくちゃ映える気がする…!!大野担の大勝利な気がする…!!(小声)
・大野智(嵐「Bittersweet」「CARNIVAL NIGHT part2」「Ready to fly」「Everybody前進」「WAVE」「時計じかけのアンブレラ」「スーパーフレッシュ」「negai」「ついておいで」「Cosmos」「Up to you」「サヨナラのあとで」「Zero-G」「TRAP」「心の空(サビ間奏)」「マスカレード」など)(大野ソロ「TOP SECRET」「Rain」「Song for me」「Take me faraway」「静かな夜に」「Hung up on」「Hit the floor」「two」「Imaging Crazy」「暁」など)
言わずと知れた嵐のリーダー大野くんは2006年頃から嵐楽曲の振付を行っており(自らのソロ曲はもっと前から)最近ではシングル・アルバムリード曲の振付にも携わるようになりました。というか振付曲並べてみたらめっちゃありました!すげえ!!
大野くんソロといえば目にも留まらぬ速さの足さばきや凄まじいアイソレーション*6(「TOP SECRET」の間奏部分とかまさに)で魅せる繊細なダンスが特徴的です。
「Hit the floor」
ただ大野さん嵐への振付になると急にコミカル要素出してきます(笑)
(もちろん大野ソロに見られる細かいダンスの傾向は嵐楽曲にもありますよ!「時計じかけのアンブレラ」とか「TRAP」とか特に!)
「CARNIVAL NIGHT part2」
最初イントロだけ振り付けてみんなに見せたのね。そしたら松潤に文句言われて(笑)振付師の権限でそういうこというやつはセンターにしてやった(笑)
「Zero-G」人類の進化だ!!!!!
「Bittersweet」
最後の、ボク、最後のあのポーズがやりたかったの。一番。
「なぜ嵐楽曲になると愉快な感じになるのか」それは嵐の他のメンバーも抱く疑問だったようで…
松本「リーダーのソロの細かいキレイな振りのイメージがあるけどさ、やっぱ5人の振付になるとちょっと違うよね?」
大野「違うね~」
櫻井「なんか、そうなんだよ。あなたさ、ソロの時は結構なんかこう、”ティティットゥトゥティティット~”(と大野ソロの真似)ってすごいやるじゃん?(中略)俺ら5人の時はさ…愉快な感じだよね。俺らも”ティッティッ”ってやりたいんだけど…」
二宮「そうそう。カッコイイのやりたいのよ」(中略)
大野「あ…そっか。いや、だから〜、みんなやりたいの!?”トゥントゥンティンティン”みたいなの(笑)」
相葉「いやいやね、カッコイイやつをね。こう…」
櫻井「でもさ、違うの?自分の(ソロ)やる時と、嵐の振付やる時と。ちょっと違うの?」
大野「いや、「Up to you」で”トゥントゥンティンティン”できる?(中略)ポップな感じだからそれでみんながこういう動きをしてたら可愛いなって…。」(PopcprnツアーMCより)
だそうです。
なんか嵐楽しそうだね(笑)これからも頼みますぜ!リーダー!
あと嵐の皆さん「CARINIVAL NIGHT part2」のイントロ、コンサートでまた踊ってね!めっちゃ好きだから!!(定期ツイート)
・TADAKO
はい最後です、TADAKOさん!俺たちのTADAKOさん!!この方は語らせてください…!!TADAKOさん振付作品を見ていただけたらなぜ私がここまで熱くなるのかがわかると思います。(ご存知の方も多いとは思いますが)
「ハダシの未来」「きっと大丈夫」「Love so sweet」「Happiness」「truth」「曇りのち、快晴」「Troublemaker」「Monster」「ユカイツーカイ怪物くん」「迷宮ラブソング」「ワイルドアットハート」「so-so-so」「~2003年、2007年~2012年頃のコンサート振付・演出」
凄くない!?凄すぎない!?嵐の鉄板シングル曲ほとんどTADAKOさん振付だぜ…この方、嵐がブレイクに至ったキーパーソンの一人だと私は思いますよ…。思い返してみると学生時代TADAKOさん振付のダンスコピーしまくってましたよ…踊り狂ってましたよ…。
ちなみにジャニヲタの大好物、トラジ・ハイジの「ファンタスティポ」もTADAKOさん振付です。(当時「青春アミーゴ」と並んでこれも死ぬほど踊った)
それではTADAKOさんが作り出すダンスの特徴を3つ挙げてみたいと思います。
1.歌詞の世界観にあったキャッチーなダンス
「ハダシの未来」「きっと大丈夫」「Love so sweet」「Happiness」「Troublemaker」「ワイルドアットハート」
コンサートでもファンが踊れる(思わず踊りたくなる)曲ばかりですね。(他の振付師の方もそうですがTADAKOさんは特に)音のイメージだけではなく、歌詞の意味・言語・世界観を一旦咀嚼してから体で表現していく振り作りを徹底されてるような気がします。だから踊り手も振りが抜けにくいし、見ている人々の記憶にも残る。
2.踊りの見せ場が絶対ある
「Troublemaker」「きっと大丈夫」「ワイルドアットハート」「Monster」
会場のボルテージまで上げてくれるものばかり。練るに練られた構成やフォーメーションによってストーリー性のある作品に仕上がっているので何度見ても飽きないです。物語性を持ったアイドルたちが物語性のあるダンスを踊るのって最高じゃないですか?これぞアイドルダンスの醍醐味だと思います。(特に「Monster」なんかは見るたび感動さえ覚えます。あれは出来過ぎだと思ってます。)
またメンバーそれぞれの個性にあった見せ場も用意してくれてます。例えば潤くんによる「ウィー!アー!」とか(「Monster」より)
3.ジャズダンスの要素が強め
「Love so sweet」「Monster」「truth」
ジャニーズでジャズダンス*7を極めているグループといえば少年隊が浮かびますが(「a Day in Our Life」のサンプリング元にもなった少年隊「ABC」とかめっちゃ好きです。)(あと大野くんもJr.時代舞台「kyo to kyo」でジャズダンスちゃんとやってますよね、「千年メドレー」とか。)TADAKOさん振付の嵐楽曲もジャズダンス要素強めなものが多いです。クラシックバレエの基礎やアイソレーションを身につけていないとなかなか上手く踊るのは難しいですが、男性が踊るジャズダンスってめっちゃカッコイイんですよね~。
人々の記憶に残るダンスを数々作ってきたTADAKOさん、最近は嵐とあまりお仕事してませんが、再び嵐と素敵な作品作り出してくれること願ってます!!!
嵐を支える振付師の方々をここまで紹介してきましたがいかがだったでしょうか。楽曲や踊り手に新たな輝きを与えてくれる振付師の方ってホント偉大ですよね~。まとめててより強く感じましたよ…。そして、今回紹介した方だけでなく様々な振付師の方々と嵐がこれからどんな作品を作り出してくれるのか、ますます楽しみにもなりました。
自分的には現時点でまとめたいところはまとめられたんで満足です…。(息切れ気味)長々とお付き合いいただきありがとうございました。というかここまで読んでくれた方本当にありがとうございます…。
*1:ダンスの種類|ダンススタディ 以下のダンスの種類説明で参考にしているサイトです。気になる方はチェックしてみてください。
*2:上で音を取るアップと下で音を取るダウンの2種類の音の取り方が基本。現在、ヒップホップミュージックに合わせて踊るダンスがヒップホップダンスと捉えられている。
*3:「4つ打ち」「速めのテンポ(BPM120前後)」に合わせた流れるような素早い足さばきが特徴のダンス。
*4:屋良くんが2012年まで活動していたジャニーズJr.内ユニットMusical Academyの略。Jr.時代大野さんはMAの初代メンバーだった。
*5:ロックダンスのロックはロックンロールのROCKではなくカギをかけるLOCKの意。曲のリズムに合わせて、カギをかけるかのように身体の各関節や筋肉をコントロールしていくダンス。
*7:音楽のジャズで踊るダンスではなく、バレエを基礎とし人の感情や体の美しさを表現する動きが多い綺麗で優雅なダンス。ストリートダンスにはない身体の鍛え方やボディーコントロール、練習法があるのも魅力。他ジャンルに比べて定義が難しくバレエやヒップホップと重なる部分も多い。